研究課題/領域番号 |
19657010
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
松田 裕之 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・環境情報研究科(研究院), 教授 (70190478)
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研究分担者 |
田中 嘉成 国立環境研究所, 環境リスク研究センター, 室長 (60338647)
山口 典之 東京大学, 大学院・農学生命研究科, 科学技術振興特任研究員 (60436764)
加茂 将史 産業技術総合研究所, 安全科学部門, 若手育成型任期付研究員 (90415662)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2008年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2007年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 進化生態 / 保全生態 / 生態毒性 / 個体群管理 / 進化生熊 / 保全生熊 / 生熊毒性 |
研究概要 |
奄美大島マングースについては、罠の捕獲効率の低減の詳細なデータを用いて行動生態学的応答(捕獲効率の非線形性)を考慮した個体群動態モデルを開発した。空間明示的なデータ解析により、各区画における非線形性は予想より低く、移動率が十分低い場合には根絶に成功する可能性が示唆され、国際外来動物研究集会で口頭発表した。 エゾシカについては、捕獲実績と個体群動態を考慮したベイズ推定法による個体数ならびに相対個体数指数を推定する方法を開発し、論文公表とともに北海道管理計画に反映した。 カワウ保護管理については、擬似卵識別能力の向上ならびに繁殖コロニー追い払いに対する進化的応答を考慮した進化個体群動態モデルを開発し、琵琶湖竹生島ならびに北関東地域の必要捕獲数を算定し、滋賀県のカワウ対策事業に反映した。 亜鉛については、文献調査により高濃度生息地での耐性を獲得した生物の知見を集め、論文を公表した。その結果、現在用いられている室内実験(バイオアッセイ)による用量反応曲線によるリスク評価理論に、進化的応答を考慮する必要性が示された。 これらの成果を元に、単行本「なぜ生態系を守るのか」(NTT出版)を刊行した。
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