研究課題
萌芽研究
1. CLEペプチドの機能を検定するためのシステムの開発CLEペプチドの機能解析のために実験系の開発を試みた。東山らの方法をもとにしたシロイヌナズナの花粉管伸長系、ニンジンの不定胚形成系、イネの根の伸長系を開発した。また、芽生えを液体培養することで、CLEペプチドの維管束分化への効果を直接観察できる系の開発に成功した。2. CLEペプチドの機能の多様性の検討シロイヌナズナのゲノム配列をもとに、2つのハイドロキシプロリンを含む12のアミノ酸からなる26種のCLEペプチドを合成し、これらを新たに開発した実験系に加えその効果を調べた。花粉管伸長系においては、いずれのCLEペプチドも効果を持たなかった。ニンジンの不定胚形成では、ある種のCLEペプチドが不定胚形成初期過程を促進した。イネの根の系のCLEペプチドの効果はアラビドプシスとほとんど同じであり、基本的に、種を越えて共通の仕組みであることが分かった。in situ維管束観察系において、TDIFはin vitro同様、維管束の連続性を阻害した。CLEペプチド存在下での維管束の詳細な観察から、この系において維管束形成に影響を与える他のCLEペプチドがあることが示された。3. CLEペプチドの拮抗作用の検討CLV3とTDIF等いくつかのペプチドについてその拮抗作用を調べたが、明白な拮抗作用はみられなかった。4. CLEペプチド遺伝子の発現解析TDIFをコードするCLE41,CLE44遺伝子、およびCLE46遺伝子のプロモーター領域をGUS遺伝子に繋いで、シロイヌナズナに導入し、遺伝子発現解析を行った。その結果、いずれも、維管束領域での発現が強いことが分かった。
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