研究課題/領域番号 |
19658001
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
育種学
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
奥野 員敏 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (70355460)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2008年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2007年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 栽培イネ / アレロパシー活性 / アレロパシー物質 / フェノール化合物 / QTL解析 / DNAマーカー / 生物的雑草防除 |
研究概要 |
本研究は、アレロパシー(他感作用)を利用した雑草の生物的防除を最終目標として、イネのアレロパシーに関する遺伝学的基礎を解明し、雑草耐性イネ開発のための育種基盤の構築を目的とする。この研究課題では、イネのアレロパシーに関係する物質を同定し、その生成量を制御する量的形質遺伝子座(QTL)を特定する。 そのため、平成20年度は、アレロパシー活性の遺伝解析に用いたPI312777(活性強品種)とRexmont(活性弱品種〉との戻し交雑後代系統を供試して、アレロパシー関連物質量の遺伝解析を行った。5葉期の後代系統植物を採取し、前年度確定した方法によりフェノール化合物を抽出した。アレロパシー活性との関連性が高い7種類のフェノール化合物について、HPLCにより定量分析を行った。平20年度の得られた結果は以下のとおりである。 (1)後代系統の7種類のフェノール化合物量には幅広い変異が存在し、超越分離する系統が認められた。 (2)フェノール化合物量の変異を基にQTL解析を行って、アレロパシー関連物質の蓄積量を制御する量的形質遺伝子座(QTL)の検出を試みた。その結果、数個のQTLを検出できたが、いずれも寄与率が低く、QTLの特定には至っていない。 (3)今後、複数のQTL解析用ソフトを用いてデータ解析を進める計画である。
|