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イネにおける窒素の吸収同化・転流利用系の分子基盤であるグルタミン膜輸送機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19658024
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 植物栄養学・土壌学
研究機関東北大学

研究代表者

早川 俊彦  東北大学, 大学院・農学研究科, 准教授 (60261492)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2008年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2007年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード遺伝子 / 栄養学 / 植物 / 発現制御 / 膜輸送
研究概要

平成19年度の本研究では、OsATA1 ; 2が、グルタミンの輸送機能を有し、また、アンモニウム供給後のイネの根の厚膜組織や維管束柔細胞に分布することが示唆された。今年度の研究では、特にOsATA1 ; 2について重点的に研究を進めた。
緑色蛍光タンパク質(GFP)とOsATA1 ; 2の融合タンパク質(GFP-OsATA1 ; 2)をタマネギ表皮細胞で一過的に発現させ、共焦点レーザー顕微鏡観察した結果、GFP-OsATA1 ; 2は、液胞膜と推定される細胞内への陥入構造を有する膜様の構造体に局在することが判明した。液胞膜に局在するスネアータンパク質であるシロイヌナズナVAM3(AtVAM3)とGFPの融合タンパク質(GFP-AtVAM3)および赤色蛍光タンパク質(mRFP)とOsATA1 ; 2の融合タンパク質(mRFP-OsATA1 ; 2)を同様にタマネギ表皮細胞またはイネ根細胞で一過的に共発現させた結果、両融合タンパク質は膜様の構造体に共局在したため、OsATA1 ; 2が液胞膜に局在することが示された。
アンモニウムイオンからグルタミンを合成するグルタミン合成酵素の酵素活性阻害剤であるメチオニンスルフォキシミン(MSX)処理下で、アンモニウムまたはグルタミンを供与したイネ根でのトランスクリプトーム解析と定量的RT-PCR解析により、OsATA1 ; 2遺伝子は、アンモニウムだけでなくグルタミンもしくはグルタミンの代謝産物に応答して発現量が著しく増加するアミノ酸トランスポーター遺伝子の一つであることが判明した。
以上、本研究から、OsATA1 ; 2は、特にアンモニウム供与下のイネ根の厚膜組織細胞の液胞における同化グルタミンの膜輸送系に関わることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Cellular distribution of ACT domain repeat protein 9, a nuclear localizing protein, in rice (Oryza sativa)2008

    • 著者名/発表者名
      Toru Kudo
    • 雑誌名

      Physiologia Plantarum 133

      ページ: 167-179

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] シロイヌナズナ高親和型尿素輸送担体の生理機能と活性制御機構2009

    • 著者名/発表者名
      小島創一
    • 学会等名
      第50回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-03-21
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] NADH-依存性グルタミン酸合成酵素1(NADH-GOGAT1)機能欠損イネの獲得および生理学的解析2009

    • 著者名/発表者名
      日高佑典
    • 学会等名
      第50回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-03-21
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] イネにおけるACTドメインリピートタンパク質9(OsACR9)の制御下のグルタミン応答性遺伝子群候補とOsACR9の相互作用因子候補の探索2009

    • 著者名/発表者名
      河合亜希子
    • 学会等名
      第50回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-03-21
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] イネ根でのOsACR9を介した窒素情報感知と窒素応答性遺伝子の発現制御機構に関する解析2008

    • 著者名/発表者名
      工藤徹
    • 学会等名
      日本土壌肥料学会2008年度愛知大会
    • 発表場所
      名古屋市立大学
    • 年月日
      2008-09-09
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.agri.tohoku.ac.jp/cellbio/index-j.htm

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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