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アミノ酸の脂質代謝改善効果の分子細胞生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 19658052
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 食品科学
研究機関東京大学

研究代表者

佐藤 隆一郎  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50187259)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2008年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2007年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードグルタミン / SREBP / 脂質代謝 / ヘキソサミン / O-グリコシレーション / 生活習慣病 / アミノ酸 / 機能性食品 / 転写調節
研究概要

アミノ酸が単独で脂質代謝を変動させ、生活習慣病予防に寄与するかについて、分子細胞生物学的評価を行い、グルタミンに特異的な効果を認めた。この知見に基づき、グルタミンの作用機序を分子レベルで解析した。
ヒト肝癌細胞HepG2をグルタミンを通常培地の10倍量含む培地で培養すると、脂質代謝に関与する遺伝子の発現上昇が認められた。この効果は転写因子SREBPの発現上昇、活性化亢進に起因していた。グルタミン添加1時間以内に、SREBPのタンパク質プロセシングによる活性化の亢進が認められた。この効果は、SREBP-1,-2のいずれでも認められ、その後に、SREBP応答遺伝子群の発現上昇が確認された。グルタミンはヘキソサミン合成経路を活性化し、種々の蛋白質のO-グリコシレーションを促進する。実際、この作用により転写因子Sp1の転写活性が上昇し、応答遺伝子であるSREBP-1aの遺伝子発現亢進が認められた。この亢進は、ヘキソサミン合成経路阻害剤によりキャンセルされ、グルタミンの効果の一部はこの合成経路の活性化に起因することが明らかになった。 SREBPのプロセシングは小胞体からゴルジヘの輸送に伴い進行することから、グルタミンの効果を検討した。その結果、グルタミンはSREBP前駆体の小胞体からゴルジヘの輸送を亢進させ、その結果として活性型へのプロセシングを促進していた。さらに、グルタミンを4%含む飼料でマウスを飼育し、小腸におけるSREBPプロセシングを評価した。その結果、小腸においてグルタミンはSREBPの活性化を促した。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] グルタミンによる脂質代謝関連遺伝子調節因子SREBPの活性化機構の解明2008

    • 著者名/発表者名
      伊藤友香、島田聡子、佐藤伸一、八村敏志、井上順、佐藤隆一郎
    • 学会等名
      第62回日本栄養・食糧学会大会
    • 発表場所
      女子栄養大学(埼玉)
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] グルタミンによる脂質代謝関連遺伝子の発現調節機構の解析2007

    • 著者名/発表者名
      井上 順、島田 聡子、伊藤 友香、佐藤 伸一、八村 敏志、佐藤 隆一郎
    • 学会等名
      第1回 日本アミノ酸学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-11-22
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] グルタミンは脂質代謝関連遺伝子発現を大きく変動させる2007

    • 著者名/発表者名
      井上 順、島田 聡子、八村 敏志、佐藤 隆一郎
    • 学会等名
      第61回 目本栄養・食糧学会大会
    • 発表場所
      京都
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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