研究課題/領域番号 |
19658095
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学・草地学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
豊田 淳 茨城大学, 農学部, 講師 (00292483)
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研究分担者 |
小針 大助 茨城大学, 農学部, 講師 (50396595)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2008年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2007年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ストレス / 家畜福祉 / 神経科学 / ニワトリ / 遺伝子 |
研究概要 |
(目的)ストレスが脳にどのような影響を与えているかを分子生物学的に検討するのが本研究の目的である。ストレス負荷動物として、ニワトリヒナの単離ストレスモデルを選択した。平成20年度は、私共が19年度に見出した単離ストレス刺激によってリン酸化される350KDのタンパク質の同定を行うことにした。さらに単離ストレスにおいて特異的に発現する脳内遺伝子の単離を試みた。 (結果)ヒヨコ単離ストレスモデルについては、産卵鶏ジュリア雄の4日齢を使用し、群飼状態から10分間の単離飼育を行うことで作成した。単離ストレスがかかっているか否かは、10分間のDistress Callの回数(800回以上)で評価した。単離ストレス10分間暴露したヒヨコの脳をサンプリングし、リン酸化タンパク質分離カラムにかけた。単離ストレスでリン酸化される350KDタンパク質をSDS-PAGEにて分離し、ゲルから切り出して、TOF-MSで質量分析後、タンパク同定を試みたが有為なヒットはなかった。350KDaは新規なタンパク質であると考えられる。さらに、ストレス反応遺伝子の単離を試みた。ヒヨコに単離ストレスをかけて、0分から24時間でいくつかのタイムコースで大脳のサンプリングを行い、全RNA抽出後、定法に従いディファレンシャルディスプレイ法を行った。単離ストレスに誘導されるバンドが検出されたので、PCRでバンドを再増幅後、TAクローニングで遺伝子クローニングを行った。そのうち、ひとつのクローンはクラスリンをコードする断片であった。クラスリンがストレスで誘導されるという知見は無く、本研究を発展させることで、ストレスにおける新しい脳内メカニズムを明らかにできる可能性がある。
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