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ニワトリヒナの右利き・左利きに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19658098
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 畜産学・草地学
研究機関愛媛大学

研究代表者

上田 博史  愛媛大学, 農学部, 教授 (30116884)

研究分担者 橘 哲也  愛媛大学, 農学部, 准教授 (80346832)
研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2007年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードヒナの右利き・左利き / 選択試験 / 脳内食欲促進物質 / インターバル撮影
研究概要

二者択一の選択試験は,飼料原料の嗜好性や動物の栄養素摂取調節能力を調べるために有効な方法である.しかし,単飼したヒナに同じ飼料を2つの給餌器から与えると,試験開始直後,半数のヒナは右側の給餌器から(右利き),残りの半数は左側の給餌器から飼料を摂取する(左利き).右利きと左利き,あるいは同じ利き腕をもつヒナを2〜4羽群飼して改めて選択試験を行うと,単飼のとき右利きだったものが右側から,左利きが左側から食べるということはなく,常に連れ添って食べる.好みの給餌器の位置が群飼するとリセットされるということは,右利き・左利きが先天的な行動というよりは他の因子によって引き起こされている可能性を示唆する.特定の給餌器に対する固執は時間の経過に伴い消失するが,例外も存在する.単飼ケージは10〜12個が一つの棚に配置されているが,両端にあるケージで飼育されたヒナでは固執の解消が見られないことがある.両端に置かれたヒナの左右の一方にはケージが置かれていない.一般に,体重の等しいヒナを並べて選択試験を行うと,両端のヒナは隣人のいる内側の給餌器から摂食する.しかし,体重の大きなヒナを内側のケージに入れると,内側の給餌器からの摂取量は減少する.したがって,隣人との社会的な関係によって,好みの給餌器は変わるものと考えられる.このような行動は,塩酸キニーネを添加した嗜好性の低い飼料を選択させたときにも見られ,選択試験の精度を低下させることも明らかになった.
本研究課題では,脳質内投与法を用いたヒナの摂食調節物質の検索も同時並行して行ってきたが,脳内のガラニンやノルアドレナリンが摂食促進作用をもつこと,また一酸化窒素の食欲促進作用が副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンと関連していることも明らかにした.

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Role of adrenergic alpha-2-receptors on feeding behavior in layer-type chicks.2009

    • 著者名/発表者名
      Tachibana T
    • 雑誌名

      Gen Comp Endocrinol. 161

      ページ: 407-411

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Nitric oxide synthase inhibitor attenuates the anorexigenic effect of corticotropin-releasing hormone in neonatal chicks.2008

    • 著者名/発表者名
      Khan MS
    • 雑誌名

      Comp Biochem Physiol A Mol Integr Physiol. 149

      ページ: 325-329

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Central administration of galanin stimulates feeding behavior in chicks.2008

    • 著者名/発表者名
      Tachibana T
    • 雑誌名

      Comp Biochem Physiol A Mol Integr Physiol. 151

      ページ: 637-640

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 選択試験における鶏ヒナの摂食行動-右利き・左利きと味見行動2008

    • 著者名/発表者名
      上田 博史
    • 雑誌名

      養鶏の友 4月号

      ページ: 50-52

    • NAID

      40015953673

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] インターバル撮影によるレイヤーとブロイラーの摂食行動の比較2008

    • 著者名/発表者名
      上田 博史
    • 学会等名
      関西畜産学会
    • 発表場所
      神戸大学農学部
    • 年月日
      2008-09-02
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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