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喉頭知覚受容器の形態形成機構

研究課題

研究課題/領域番号 19658108
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関岩手大学

研究代表者

山本 欣郎  岩手大学, 農学部, 教授 (10252123)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2007年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードニューロトロフィン / チロシンキナーゼ受容体 / 呼吸器 / 感覚受容器 / ラット / 免疫組織化学 / 発生 / 獣医学
研究概要

周生期ラット喉頭粘膜の神経終末における高親和性ニューロトロフィン受容体(TrkA, TrkB, TrkC)と低親和性受容体p75NTRは、葉状神経終末に加えて上皮内自由神経終末でも免疫組織化学的分布が認められた。出生直後では、粘膜下組織にTrkB陽性神経線維が散在性に認められ、生後5日齢(P5)ではTrkBに加えてTrkAの陽性神経線維も認められた。P14以降で初めて上皮内TrkA陽性およびTrkB陽性の自由神経終末が確認できたが、神経全般を染色するprotein gene product 9.5(PGP9.5)陽性の自由神経終末が出生直後に既に出現することと比較すると、出現は遅く数も少ない。TrkC陽性の自由神経終末は観察されなかった。粘膜上皮に散在する特殊感覚上皮細胞や味蕾においてもTrkA, TrkB, TrkCが発現した。特殊感覚上皮細胞はPGP9.5染色では胎生期から陽性細胞の分布が認められるが、TrkA, TrkB, TrkCはP5から陽性細胞が認められた。TrkBは少なくとも8週齢まで陽性細胞の分布が確認できたが、TrkAおよびTrkBでは陽性非感覚線毛上皮細胞によって反応の有無を確認するのは困難であった。披裂軟骨部に存在する未来はP9で初めて確認されたが、P14まではTrkAおよびTrkB陽性の味蕾下神経叢と味蕾内神経線維に陽性反応が認められた。3週齢以降の味蕾ではTrkA, TrkB, TrkC陽性の味細胞が認められた。以上の結果は投稿準備中である。
以上のようにニューロトロフィン受容体は喉頭粘膜における知覚構造の発達に関与すると考えられたが、非感覚線毛上皮等でも強い発現が認められたため、遺伝子およびタンパク質解析を試みたが解析は困難であった。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Distribution of TRPV1- and TRPV2- immunoreactive afferent nerve endings in rat trachea2007

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto Y., et. al.
    • 雑誌名

      J. Anat. 211

      ページ: 775-783

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 周生期ラットの喉頭葉状神経終末におけるニューロトロフィン受容体の分布2008

    • 著者名/発表者名
      橋口もも、山田美鈴、山本欣郎
    • 学会等名
      第145回日本獣医学会学術集会
    • 発表場所
      神奈川県相模原市 麻布大学
    • 年月日
      2008-03-28
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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