研究成果の概要 |
活性酸素種 (ROS) の存在量に呼応して蛍光応答を与える, つまり, 酸化ストレスを可逆的に捕捉できる redox 応答型蛍光プローブの設計を試みた. 作業仮説に基づき設計合成した幾つかのプローブ候補化合物についてプローブ特性を評価した. その結果, カテコール核をある種のリンカーを用いてベンゼン環部位に導入した蛍光色素フルオレセイン類は, 蛍光オフ状態にあるが, NaOCl との反応や電気化学的酸化により蛍光オン状態になることを見出した. しかし, それらの化合物には可逆的な機能を観察できなかった.
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