研究課題/領域番号 |
19659008
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
濱瀬 健司 九州大学, 大学院・薬学研究院, 准教授 (10284522)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2008年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2007年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 薬学 / 分析科学 / 生体分子 / タンパク質 |
研究概要 |
平成19年度に試作したD-アスパラギン酸、D-ロイシン迅速計測プレートについて、平成20年度では再現性、定量性を評価し、分析法としてのバリデートを行った。アミノ酸標準品による検討では、D-アスパラギン酸計測プレートにおける検量線は1mL当たり0.016から16μmolの範囲で良好な相関を示し、ウェル間における相対標準偏差は4.8%、プレート間における相対標準偏差は4.5%であった。ラット血中D-アスパラギン酸定量についてHPLC法との相関を検討した結果、回帰直線の傾きは1.09、Y切片は0.44であり、ほぼY=Xの直線となった。一方、D-ロイシン計測プレートにおける検量線は血清中濃度にして0.1mMから10mMの範囲で良好な定量性が認められた。ウェル間における相対標準偏差は13.2%であった。両プレートとも、L-アミノ酸による定量妨害は殆ど受けない事が示された。これらのELISAプレートを利用し、ラット血中におけるD-アスパラギン酸とD-ロイシンの動態解析を行った。各D-アミノ酸は頚静脈より投与し、経時的に血中濃度推移を検討した。その結果、D-アスパラギン酸、D-ロイシン共に投与後一分で最高濃度となった後経時的に減少し、D-アスパラギン酸では30分、D-ロイシンは60分で約3分の1に減衰した。これらの定量値はHPLC法による定量値と良く一致しており、本研究において開発したD-アミノ酸計測ELISAプレートは、実試料に適用可能な優れた迅速計測法として今後の利用が期待される。
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