研究課題/領域番号 |
19659045
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
大保 和之 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (70250751)
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研究分担者 |
小川 毅彦 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50254222)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 解剖学 / 再生医学 / 細胞・組織 / 発生分化 / 生殖細胞 |
研究概要 |
(1)異種移植系の確立 昨年度、全身にGFPを発現するウサギ由来精巣を、NOGマウスをrecipientとして精細管移植したところ、GFP陽性のウサギ由来雄生殖細胞が、nudeマウスに比較して高率に精細管に認められたが、NOGマウスは精巣に浮腫を起こしやすいという問題があることがわかった。そこで移植拒絶の原因であるNK細胞を欠損、リンパ球が著減しているIL-2Rγ/RAG2欠損マウスを導入し、同様に精細管移植を行なったが、期待されるような高い移植成績は得られなかった。そこで、近年NOGマウスに匹敵するヒト組織が効率よく生着する新たな遺伝子改変マウスが樹立されており,今後異種精細管移植に使用する予定である。 (2)精巣幹細胞株樹立に向けた、大型動物由来精原細胞の特性の解析 マウス以外の動物よりCell Sorterを用いて精原細胞を粗精製し、マウスに準じた培養を行なったが、精原細胞は増殖しなかった。この原因としてサイトカインの種特異性や、雄生殖細胞分化プロセスの共通性の欠如など様々な原因が考えられた。そこで、近年ES細胞、ips細胞研究でゲノム修飾酵素を制御することにより樹立効率を上げることが行なわれていることから、精巣幹細胞株樹立に応用可能か精巣幹細胞のゲノム修飾状態を解析した。その結果、精原細胞はゲノム低メチル化とH3Me2K9修飾の欠損を特徴とした。また組織学的に各動物の精巣組織像を比較検討したところ、マーモセット、ウサギはマウスに類似し、ブタは極度に発達したライディッヒ細胞と多層の精細管群を特徴としマウスと大きく異なっていた。今後これらの結果を応用し、マウス類似の組織構造を持つ動物に焦点を絞り、ゲノム修飾酵素の制御を視野に、種を超えた精巣幹細胞培養法を検討する。
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