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細胞周期を制御するCDK1のケミカル条件変異ヒト細胞株の樹立と表現型解析

研究課題

研究課題/領域番号 19659069
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関京都大学

研究代表者

武田 俊一  京都大学, 医学研究科, 教授 (60188191)

研究分担者 HELFRID Hochegger  京都大学, 医学研究科, 研究員 (20378847)
研究期間 (年度) 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワードCDK / ケミカルジェネティックス / DT40
研究概要

Cyclin dependent kinase(CDK)は、細胞分裂周期をコントロールする司令塔である。CDKは、分裂周期の各フェーズ毎に違う機能を持つので、単純な遺伝子破壊では、CDKが持つすべての機能を調べることができない。各フェーズ毎の機能を調べる為には、CDK阻害剤が使われてきた。ところが、ケミカルの阻害剤は、必ずOFF target効果があり、実験結果の解釈は必ずしも単純にはいかない。これらの、遺伝学的解析と阻害剤を使った解析との、それぞれの弱点を補う新しい研究手法が、ケミカルジェネティックスである。
我々は、遺伝子破壊が容易なニワトリDT40細胞株にケミカルジェネティックスを応用してCDK1の条件破壊株を作った。
得られた細胞は、阻害剤添加後、10分以内にCDK1が抑制され、細胞がG2期で-時停止する。一方、阻害剤を除去すると、10分以内にCDK1が再活性化され、G2からM期に細胞周期が進行することがわかった。よってCDK1は、G2からM期への移行に必須である。同様のCDK1の条件破壊をCDK2欠損細胞で行なった。すると、CDK2欠損細胞は全く正常に増殖できるにもかかわらず、CDK1とCDK2とが両方不活性化されると、細胞はDNA複製を開始できないことがわかった。ゆえに、複製開始については、CDK1とCDK2とが完全に重複した機能を持ち、いずれか一方が存在すれば、DNA複製は正常に完了することが明らかになった。同様に、中心体の複製も、CDK1もしくはCDK2の、いずれか一方が存在すれば、正常に起こることも解明できた。

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] An essential role for Cdkl in S phase control, revealed by chemical genetics in vertebrate cells.2007

    • 著者名/発表者名
      Hochegger H, Dejsuphong D, Sonoda E, Saberi A, Rajendra E, Kirk J, Hunt T, Takeda S
    • 雑誌名

      J Cell Biol. 178

      ページ: 257-268

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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