研究課題/領域番号 |
19659104
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 宮城県立がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
宮城 妙子 宮城県立がんセンター(研究所), 生化学部, 所長兼部長 (50006110)
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研究分担者 |
小関 弘恵知 宮城県立がんセンター(研究所), 生化学部, 共同研究員 (80390897)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2008年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 癌 / 酵素 / 糖鎖 / 遺伝子 / ムチン / シアリダーゼ |
研究概要 |
酸性糖であるシアル酸は、腫瘍マーカーであるシアリルTnやシアリルLe^x、シアリルLe^aなど、癌関連抗原に多く見いだされ、癌との深い関連性が指摘されてきた。われわれはこれまで、Neu4シアリダーゼがムチン糖鎖を水解するユニークな基質特異性を持つこと、長さの異なるisoformを有し、long formの細胞内主局在はミトコンドリアであり、他は細胞内膜に局在すること,大腸には、Neu4はほとんどshort formのみが存在するが、大腸癌ではNeu4発現が有意に低下することをみいだした。さらに、癌細胞にこのシアリダーゼを過剰発現すると、細胞の運動能や浸潤能を低下させるなど、悪性形質が低下する傾向を示すが、遺伝子のノックダウンを行うと、悪性形質が増強することがわかった。 20年度は、NEU4によるこれらの現象の分子機構の一端を明らかにした。シアリルLe^xやシアリルLe^aを高発現している大腸癌細胞においてNEU4の発現が亢進すると、E-セレクチンを介するシグナリングが阻害を受けた。その下流にあるERKやp38,Hsp27が不活化を受け、この結果、細胞運動能や増殖能が低下することがわかった。癌細胞ではNEU4発現が低いために、シアリルLe^xやシアリルLe^aの高発現が起こり、その結果、浸潤や運動能が亢進していることが強く示唆された。今後はNEU4のノックダウン等によって、この現象の確認実験を行なう。
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