研究課題/領域番号 |
19659115
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
小川 晴子 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 准教授 (10400079)
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研究分担者 |
田上 貴寛 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 家畜育種増殖研究チーム, 主任研究員 (60355104)
今井 邦俊 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (70374767)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2008年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | インフルエンザ / ワクチン / アジュバント / 抗原性 / 遺伝子改変鶏 |
研究概要 |
高病原性鳥インフルエンザの世界的な発生継続と、それに伴う新型インフルエンザ発生への強い懸念が続く中、これまで以上にインフルエンザの予防と制御への取り組みが求められている。新型インフルエンザは、発生してから初めてそれに対するワクチンの開発が可能になるため、万が一の大流行を想定した場合には、如何にしてより効果の高いワクチンをより迅速に供給できるかが流行拡大阻止への大きな鍵になると考えられる。そのため、ワクチン効果を増強しかつ安全性の高いアジュバントの開発は重要であると考えられる。本研究は、糖鎖抗原であるα-ガラクトース抗原(Gal)をアジュバントとして用いることによって、インフルエンザワクチンの抗原性を高め、ワクチン効果を増強する事を目的とする。元来Galを発現しない人及び鳥類は、それに対する抗体(抗Gal抗体)を自然抗体として保有する。生体内においてGalを発現する抗原に抗Gal抗体が結合した場合には強い免疫反応が引き起こされる事は、異種移植の研究で明らかにされている。そのため、Galが付加されたインフルエンザワクチンを投与された人や鶏では、Galが付加されていないワクチンの場合よりも免疫応答が強い事が期待できる。本研究では、Galを発現させる事によってインフルエンザワクチンの抗原性が増強される事を確認するとともに、インフルエンザウイルスにGalを発現させる方法、更には、大量なGal付加ワクチンの作製を可能にする方法について検討した。
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