研究課題/領域番号 |
19659210
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山内 康宏 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00323585)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2009年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2008年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 間葉-上皮細胞転換 / E-cadhrein / Vimentin / Bone Morphogenic protein / 線維芽細胞 / 肺胞上皮細胞 / リモデリング / 線維化 / BMP-7 / E-cadherin / 肺線維芽細胞 / vimentin |
研究概要 |
組織線維化の病態解明において、成人組織での分化した上皮細胞がある一定の条件下で間葉系細胞に表現型を変え、組織のリモデリング・線維化に関与するという上皮-間葉細胞転換(Epithelial Mesenchymal Transition : EMT)が明らかとなってきている。一方、その線維化・リモデリングの制御の目的にて、間葉-上皮細胞転換(Mesenchymal Epithelial Transition ; MET)、間葉系細胞である線維芽細胞がある一定の条件下で上皮細胞に転換する(EMTの逆の過程)について検討した。前年度から引き続き、ヒト肺線維芽細胞を用いMETについて検討をした。肺線維芽細胞HFL1にBone Morphogenic Protein(BMP)-7(BMP-7)を各濃度10,100,1000ng/mlで刺激して、形態学的変化を48時間後に検討した。全ての濃度において、肺線維芽細胞であるHFL1は、間葉系細胞の特徴である細長い紡錘形の形態であり、線維芽細胞(間葉系細胞)から上皮系細胞には転換せず、ヒト肺線維芽細胞においてはBMP-7による刺激では、METによる上皮細胞への転換は、確認できなかった。次いで、実験計画に従い、上皮間葉転換を経由した上皮細胞由来の間葉系細胞を用いて、BMP-7刺激によるMETの誘導について検討した。EMTを経由した間葉系細胞にBMP-7刺激で48時間後には、形態学的に間葉系細胞が上皮様細胞となる反応を認めた。さらに、上皮細胞のマーカーであるE-cadherin mRNAと間葉系細胞のマーカーであるvimentin mRNAの発現を検討したところ、BMP-7の刺激にてE-cadherin mRNAの発現亢進とvimentin mRNAの発現低下を認め、間葉系細胞から上皮細胞への極性の変化を認めた。しかしながら、BMP-7刺激の無い状況でも、EMTを経由した間葉系細胞は上皮細胞へ再度転換する傾向を認めた。BMP-7によるMETと自然経過でのMETとの間に有意な差は無く、BMP-7がMETを誘導したと確認するには至らなかった。
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