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Atypical PKC依存性新規糖輸送促進機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19659235
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 代謝学
研究機関山口大学

研究代表者

江本 政広  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (50294640)

研究期間 (年度) 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2007年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
キーワードPKC / グルコース / 脂肪細胞 / 糖尿病
研究概要

インスリンは、血糖の恒常性に重要なホルモンである。その作用は主として筋・脂肪組織において、糖輸送(糖の細胞内への取り込み)を促進することにある。しかし、しの分子機構は複雑であり、未だ十分に解明されているとは言えない。
今回の研究では、従来より指摘されているPI3キナーゼ依存性の古典的インスリンシグナル経路とは別に、新たな経路が存在することを示した。
具体的には、以下の2点を明らかにした。第一に、インスリン依存性糖輸送を促進するSNARE関連rabphyllin類似蛋白を同定した。この蛋白は、インスリン依存性、PI3キナーゼ非依存性、細胞内カルシウム依存性にt-SNAREと直接結合することをin vivo、in vitroで証明した。すなわち、インスリンは直接SNARE蛋白を調節することより、糖輸送担体を含む細胞内小胞を細胞膜へ融合させる働きがある。その結果、インスリン依存性糖輸送は促進される。
第二に、インスリンがこの蛋白のN端にあるセリン残基をリン酸化させ、さらにそのリン酸化酵素がatypical PKCであることを明らかにした。さらに、このセリン残基をアラニン残基へ改変することで、糖輸送担体の融合が抑制されたことより、新たなシグナル経路の作用点が今回同定のrabphyllin類似蛋白であることが証明された。
以上の結果は、食後血糖の上昇を抑えるための、新たなインスリン作用機序の一つと考えられる。成果の一部は、日本糖尿病学会シンポジウムにおいて発表した。さらに糖尿病専門誌に現在投稿中である。

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] インスリンによるGLUT4小胞の膜融合促進機構2007

    • 著者名/発表者名
      江本 政広
    • 学会等名
      第50回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      仙台市
    • 年月日
      2007-05-25
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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