研究課題/領域番号 |
19659256
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
江口 勝美 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30128160)
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研究分担者 |
井田 弘明 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60363496)
吉浦 孝一郎 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (00304931)
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研究期間 (年度) |
2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 常染色体劣性遺伝 / 自己炎症疾患 / 中條病 / 遺伝子連鎖分析 / 疾患責任遺伝子 / 遺伝子多型 / ジーンチップアレイ / 染色体 |
研究概要 |
古くから和歌山県地方には、反復する高熱、皮下脂肪萎縮、筋萎縮、肥大性骨骨膜症、皮膚筋炎様皮疹、大脳基底核石灰化、炎症反応高値、という多彩な症状をきたす常染色劣性遺伝性自己炎症性疾患(中條病)が多発している。その家系において、遺伝子連鎖分析を用いて疾患責任遺伝子を同定、その原因遺伝子を単離することを目的とした。多くの世代を経て、多くの組み換えを生じ遺伝子は変化する。血族婚である両親の遺伝子には、Founderから継承された遺伝子領域が存在している。疾患責任遺伝子に関しては、両親はXxであり、子供である患者の疾患責任遺伝子は、xxと考えられる。SNPは、文字どおり個人間でのDNA塩基配列の1塩基の違いによる多型である。患者には、Founderから継承されたハプロタイプがホモで存在するため、その領域のSNPは同じであり、SNPのホモ領域が連続して存在するはずである。つまり、逆に言えば、ホモ領域が連続して存在する部分に疾患責任遺伝子(X)が存在する。 本研究期間中に5家系16名の遺伝子が入手できた。内訳は、中條病患者5名、親4名、兄弟3名、親戚4名である。ジーンチップアレイを使用して染色体のホモの領域をマッピングした。患者同士のホモが連続する領域の重複領域をマッピングすることによって、疾患責任遺伝子が存在する染色体領域がさらに絞られる(homozygosity mapping)。この手法を用いて解析したところ、5名の患者に共通で1000kb以上ホモが連続する領域が2カ所存在した(第6・16染色体)。マッピングされた第16染色体中には、ほとんど有力な遺伝子は存在しなかったが、第6染色体には、多くの遺伝子が存在した。現在、transcription factorであり、脂肪、骨、炎症に関連がある遺伝子を抽出、遺伝子のシークエンスを行っている。
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