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膠原病における新規疾患特異的マーカーの検索

研究課題

研究課題/領域番号 19659257
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 膠原病・アレルギー・感染症内科学
研究機関宮崎大学

研究代表者

高城 一郎 (2008)  宮崎大学, 医学部, 助教 (20418841)

黒木 昌幸 (2007)  宮崎大学, 医学部, 助教 (70289148)

研究分担者 岡山 昭彦  宮崎大学, 医学部, 教授 (70204047)
高城 一郎  宮崎大学, 医学部, 助教 (20418841)
研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード膠原病 / SLE / プロテオミクス
研究概要

各種膠原病患者(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、多発性筋炎・皮膚筋炎、混合性結合組織病、シェーグレン症候群、アレルギー性肉芽腫性血管炎、サルコイドーシス、ベーチェット病)および健常人の血清をCIPHERGEN社のプロテインチップシステムを用いた解析を行った。
健常者と各種膠原病患者の血清スペクトルを比較したところ、SLE発症時の治療前症例15例中8例(53.3%)において、プロトン付加体イオンの質量電荷比(m/z)が特異的であるピークが見られた。SLEの発症時と安定期とで比較したところ、安定期では特異的なピークは検出されず、消失していた。
このピークはクリンプロットシステム(Autoflex TOF/TOFのリフレクターモード)でも検出され、MASCOTによるMS/MSイオンサーチにてピークに該当するペプチドの検索を行なったところ、免疫グロブリンの一部と同定された。更に検討したところ、そのペプチドのアミノ酸配列はある特異抗体の一部の領域と同一であることが明らかになった。
次に、このペプチドのSLE患者における臨床的意義について検討するため、そのアミノ酸配列情報に基づいて合成されたペプチドをウサギに免疫感作し、得られたウサギ血清中から抗ペプチドポリクローナル抗体を精製した。この精製抗ペプチド抗体を用いたウエスタンブロット法によりSLE患者および健常人血清を解析したところ、2790m/zのピークが見られたSLE患者検体において抗体に反応するタンパクバンドが特異的に検出された。その検出されたタンパク質が患者血清中の自己抗体に相当するのか、現在検討中である。
本研究により、プロテオミクスの新しい技術を用いて得られる特異的なピーク(ペプチド)が、SLEの新規診断マーカー候補となる可能性があると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 全身性エリテマトーデス合併妊娠・出産の臨床的検討2008

    • 著者名/発表者名
      黒木昌幸
    • 雑誌名

      九州リウマチ 28(1)

      ページ: 23-27

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Activation of complement system in adult T-cell leukemia (ATL) occurs mainly through lectin pathway : A serum proteomic approach using mass spectrometry2008

    • 著者名/発表者名
      Yo-ichi Ishida
    • 雑誌名

      Cancer Lett 271

      ページ: 167-177

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 全身性エリテマトーデス合併妊娠・出産の臨床的検討2008

    • 著者名/発表者名
      黒木昌幸
    • 雑誌名

      九州リウマチ 28巻(1)

      ページ: 23-27

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] MPO-ANCA陽性肥厚性硬膜炎の一例2007

    • 著者名/発表者名
      高城佳人子
    • 雑誌名

      九州リウマチ 26巻(2)

      ページ: 114-119

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ステロイド治療により心不全の改善が得られた多発性筋炎の1例2008

    • 著者名/発表者名
      木許恭宏
    • 学会等名
      第281回日本内科学会九州地方会
    • 発表場所
      宮崎大学医学部
    • 年月日
      2008-05-10
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] C型慢性肝炎のインターフェロン治療後に関節リウマチを発症した一例2008

    • 著者名/発表者名
      黒木昌幸
    • 学会等名
      九州リウマチ学会
    • 発表場所
      沖縄コンベンションセンター
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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