研究課題/領域番号 |
19659264
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
平家 俊男 京都大学, 医学研究科, 准教授 (90190173)
|
研究分担者 |
梅田 雄嗣 京都大学, 医学研究科, 助教 (80397538)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | ES細胞 / 組織幹細胞 / iPS細胞 / 再生医学 / 造血細胞 |
研究概要 |
われわれの体の中には臓器、組織特異的な幹細胞が存在し、それぞれの組織の再生・維持を担っていると考えられている。しかし、組織幹細胞の体外・体内における人為的制御に関する知見は不足しており、多くの臨床的実績を積み上げてきた造血幹細胞においてさえも、それらの知見を駆使した安定した造血幹細胞の供給・造血幹細胞に由来する安全な赤血球、血小板等の作成基盤技術開発には至っていない。さらに、ヒトにおいては、神経幹細胞のように、入手が困難な組織幹細胞が多く存在するため、十分な検討が行えず、有効性、安全性の担保を必要とする再生医療の構築には困難を伴なっている。胚性幹細胞(embryonic stem cell: ES細胞)は一定の培養条件下で未分化な状態を保持し,ほぼ無限の自己複製能を持ちながらあらゆる種類の細胞に分化できる全能性を有する細胞として知られており、様々な組織幹細胞が作成できるソースとして大きな期待が寄せられている。しかし、ヒトにおけるES細胞の樹立・研究は社会的、倫理的な問題を抱えており、再生医療への展開には大きな障壁となっている。この様な問題を解決するため、組織幹細胞の持つ分化可塑性を用いた任意の分化系列の細胞、組織を作成する基盤技術の開発が試みられているが、十分な成果をみていない。近年マウスにおいて、ES細胞に匹敵する多分化能、自己複製能を有する幹細胞として確立されたGS(germline stem)細胞と、iPS (induced pluripotent stem)細胞を用いて、造血細胞作製を行った。マウスES細胞において、我々が開発した同様の手法を用いて、造血細胞が作成できることを明らかにし、GS細胞、iPS細胞の有用性を証明した。
|