研究課題/領域番号 |
19659277
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
井上 健 国立精神・神経センター, 神経研究所疾病研究第二部, 室長 (30392418)
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研究分担者 |
出口 貴美子 国立精神・神経センター, 神経研究所疾病研究第二部, 研究生 (50227542)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2008年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 医療・福祉 / 脳・神経 / トランスレーショナルリサーチ / 神経科学 / 移植・再生医療 |
研究概要 |
我々は以前、超未熟児剖検脳の神経病理学的解析を行い、虚血性脳障害を有する超早産児の脳では、脳室周囲の神経前駆細胞が広く傷害されていることを見いだした。このことより、我々はこの神経前駆細胞の障害からの保護・修復・再生が超早産児の治療法開発の一つの標的となるのではないかと考えた。そこで、我々はReelinシグナル回路に注目し、その神経前駆細胞の移動の促進機能の評価壷行い、これが超早産児の虚血性脳障害に伴う神経前駆細胞の傷害とそれに伴う神経細胞の移動の障害に対する治療の標的になるのではないかと仮説を立てた。 本申請は、これらの仮説に基づき、まだ治療法のない超早産児の虚血性脳障害に伴う神経前駆細胞の傷害に対する治療法の開発を最終的な目標として、まずその前段階の基礎的な知見の集積を目的として、neurosphere法を用いた神経幹細胞の培養系を用いて、Reelinシグナル回路の神経前駆細胞の移動に対する作用を明らかにし、さらに治療法への応用の可能性を探るものである。 昨年度、マウス胎児脳よりneurosphere法にて分離培養した神経幹細胞を用いた実験系を確立し、神経前駆細胞の分化および移動に対するReelinの生理的作用について検討した。本年度は、この実験系を用いてreelinを含む培養培地中で分化誘導した際の細胞の移動の変化について、経時的ビデオ観察にて記録し、イメージ解析ソフトを用いた細胞の移動距離や速度などの定量化を試みたが、reelin添加による移動速度や距離の変化に、統計学的な有意差を見出していない。しかしながら、移動の方向性などに差異があるように観察されているので、今後この定量化を行う予定である。さらに細胞に低酸素虚血負荷を与えた場合の効果について、現在検討中である。
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