研究課題
萌芽研究
1)皮膚抽出液中の骨髄間葉系幹細胞動員因子探索表皮水庖症マウス皮膚再生メカニズムにおいて、骨髄由来表皮細胞および線維芽細胞が多数存在することを見出し、水庖部皮膚から骨髄由来間葉系幹細胞動員因子が放出されている可能性を考えて検討を進めた。具体的には、皮膚抽出液の間葉系幹細胞動員活性を、ボイデンチャンバー法を用いて測定した。その結果、皮膚抽出液中に極めて強い骨髄間葉系幹細胞動員活性が存在することが明らかとなった。次いで、この骨髄間葉系幹細胞動員活性を指標にして、カラムクロマトグラフィーにより動員因子の探索を進めた。最も動員活性の強い分画中に含まれる蛋白をSDS電気泳動により分離し、質量分析により動員因子候補蛋白の同定を進めた結果、3つの候補蛋白が得られた。これらの候補蛋白それぞれについて、ボイデンチャンバーを用いて間葉系幹細胞動員活性を探索し、最終的に一つの蛋白に骨髄間葉系幹細胞動員活性が存在することを明らかにした。2)骨髄間葉系幹細胞動員因子を用いた間葉系幹細胞動員の確認1)で同定した因子をシリコンチューブ内に充填し、green fluorescent protein (GFP)トランスジェニックマウス由来骨髄を移植したGFP-BMTマウスの皮下に移植した。2週間後に移植チューブを取り出し、チューブ内に集積した細胞を培養した結果、骨及び脂肪分化能、さらには表皮細胞への分化能を持った間葉系幹細胞の存在が明らかになった。
すべて 2007
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