研究課題/領域番号 |
19659363
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | (財)脳血管研究所 (2008-2009) 名古屋大学 (2007) |
研究代表者 |
神澤 孝夫 (財)脳血管研究所, 講師 (60447844)
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研究分担者 |
伊藤 佐知子 名古屋大学, 環境医学研究所, 研究員 (70447845)
澤田 誠 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (10187297)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2009年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2008年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 脳腫瘍 / オートファジー / ミクログリア / 脳種瘍 |
研究概要 |
ミクログリアは脳内のマクロファージ様細胞として知られ、悪性脳腫瘍においても腫瘍内部および浸潤域に、集蔟している事が確認されているが、その抗腫瘍作用は不明であった。しかし、活性化ミクログリアは悪性脳腫瘍細胞に抗腫瘍効果を発揮し、悪性脳腫瘍細胞に形態的にアポトーシスでなく、第二のプログラム細胞死:オートファジーを伴う細胞死を誘導することが、悪性脳腫瘍細胞に生じるオートファジーをモニターすることによって、判明した。そして、この細胞死はカスパーゼ阻害役で抑制はされなかった。抗腫瘍効果の機序として、ミクログリアが産生するNOが重要で必須であることが分かったが、NO単独では、悪性脳腫瘍細胞にオートファジーは誘導されるもの、細胞死は誘導されなかった。さらなるミクログリア由来の分子を解析したところ、TNF family分子および炎症性サイトカインが重要な役割を果たすことがわかった。TNF-α、CD40、Fas、IL-β、IL-6は、いずれも、単独で、細胞死を誘導することはなく、NO阻害薬がこの細胞死を完全に抑制するのに対して、TNF family分子および炎症性サイトカインの阻害は部分的な抑制のみであった。これらの結果から、悪性脳腫瘍に対するミクログリアの抗腫瘍効果において、NOは必須であるが、細胞死を誘導するには至らず、さらに、TNF family分子および炎症性サイトカインからのシグナルが、相補的に作用することによって、細胞死を制御していると考えられた。
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