• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

新規軟骨分化誘導因子ZSCANCの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19659374
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関東京大学

研究代表者

池田 敏之  東京大学, 医学部・附属病院, 特任助教 (80322759)

研究分担者 緒方 直史  東京大学, 医学部・附属病院, 特任助教 (10361495)
鄭 雄一  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (30345053)
研究期間 (年度) 2007 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2008年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード転写因子 / 軟骨代謝
研究概要

SOX6およびII型コラーゲンの転写開始点近傍にZSCANCの応答領域が存在することが明らかとなり、その範囲を50bp以内に絞りこんだ。またII型コラーゲン以外にもアグリカンなどの軟骨基質分子、さらにX型コラーゲン、VEGFAなどの後期分化において重要な役割を果たす分子のプロモーターを活性化することも明らかになった。またSOX6およびII型コラーゲンのプロモーター活性化においてはC/EBP・やGATA5が、X型コラーゲンについてはZIC3が、それぞれZSCANと協調的に作用することも明らかとなり、様々な転写因子と協調することによって多彩な標的分子を転写誘導する可能性が示唆された。
既にII型コラーゲン誘導能が明らかになっている共役転写因子C/EBP・やGATA5について、脱分化軟骨細胞にレトロウィルスによる遺伝子導入後アルシアンブルーおよびALP染色にて検討をしたところ、ZSCANCはC/EBP・やGATA5による軟骨細胞の細分化誘導能を増強することが明らかになった。未分化軟骨細胞ATDC5に同様の遺伝子導入を行って検討したところ、軟骨基質誘導能のみならず、肥大分化促進能も有することが明らかとなった。
レトロウィルスベクターを用いてZSCANCのsiRNAをATDC5に安定導入し、インスリン刺激で軟骨分化誘導させた後にアルシアンブルーおよびALP染色にて検討をしたところ、基質産生、肥大分化がともに抑制されることも明らかとなった。
以上よりZSCANCは様々なパートナー分子と協調的に働いて軟骨分化の各段階を制御することが予測される。ZSCANCのin vivoの機能を検証するため、遺伝子ターゲティングベクターを用いてノックアウトマウスを作成し、解析を行っている。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] C/EBPbeta Promotes Transition from proliferation to hypertrophic differentiation of chondrocytes through transactivation of p57.2009

    • 著者名/発表者名
      Hireta M, Ikeda T, et al.
    • 雑誌名

      PLoS One 4

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Identification of the core element responsive to runt-related transcription factor 2 in the promoter of human type X collagen gene.2009

    • 著者名/発表者名
      Higashikawa A, Ikeda T, et al
    • 雑誌名

      Arthritis Rheum. 60

      ページ: 166-178

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Identification and Characterization of the human SOX6 promoter.2007

    • 著者名/発表者名
      Toshiyuki Ikeda, et. al.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 357

      ページ: 383-390

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 新規軟骨分化転因子ZFPACはC/EBPβと協調的に作用して軟骨分化を誘導する2007

    • 著者名/発表者名
      池田 敏之
    • 学会等名
      第25回日本骨代謝学会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2007-07-02
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.h.u-tokyo.ac.jp/ortho/index.html

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

URL: 

公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi