研究課題/領域番号 |
19659447
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
加藤 聖 金沢大学, 医学系, 教授 (10019614)
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研究分担者 |
谷井 秀治 金沢大学, 医学系研究科, 准教授 (90110618)
杉谷 加代 金沢大学, 医学系研究科, 助教 (20162258)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2008年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2007年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 再生分子 / 神経生存 / 軸索伸長 / 神経損傷 / 中枢神経再生 / 視神経再生 / 金魚 / ラット / 網膜神経節細胞 / アポトーシス / IGF-1 / TG |
研究概要 |
魚類の視神経は哺乳類と異なり、損傷を受けても修復再生する。この魚類の視神経再生に関与する分子として、IGF-I、プルプリン、トランスグルタミネースを見つけた。そこで本研究は、これら魚類で見つけた再生分子を神経再生が困難な、成熟ラットの視神経再生に応用し有効かどうかを検討した。得られた結果は以下の様に要約できる。 1. 上記の再生分子のラット視神経損傷後のラット網膜における発現を検討したところ、すべてラット網膜では損傷後速やかに減少消失し魚とは大きく異なっていた。 2. 次に、リコンビナント蛋白を成熟ラット網膜片培養に添加したところIGF-I、プルプリン、トランスグルタミネースいずれもラット網膜片から著明な神経突起の誘導を惹起した。 3. プルプリンに関しては、AAV(アデノ随伴ウィルスベクター)にて、網膜神経節細胞に感染させ強制発現させたところ、視神経損傷後の神経節細胞の細胞死を有意に抑制した。 4. 昆虫由来、5-S-GADがNMDA毒性、視神経損傷モデルのラット網膜神経節細胞の細胞死を有意に抑制した。その作用機構として生存シグナルp-Akt、Bc1-2の誘導が示唆された。 5. 更に魚類において、GAP43、レチノイン酸が視神経再生時に発現が誘導されることが判明した。 以上本研究は、中枢神経の再生可能な魚由来の再生分子を用いて、中枢神経の再生できない哺乳類の視神経を再生できることを示した初めての仕事であり再生医療等に大きく貢献できる研究であると自負しているところである。
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