研究課題/領域番号 |
19659463
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
岩間 厚志 (2008) 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70244126)
吉田 行貴 (2007) 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (90436402)
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研究分担者 |
岩間 厚志 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70244126)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 線維芽細胞 / Dmap1 / 細胞老化 / Dmapl / p53 |
研究概要 |
平成19年度にはDnmt1-associated protein1(Dmap1)が線維芽細胞の細胞老化に関わることを明らかにした。Dmap1をshRNAを用いてマウス胎仔線維芽細胞でノックダウンすると、p53チェックポイントが活性化し、細胞老化が急激に促進され細胞増殖が停止する。今年度の解析により、Dmap1がDNA修復に関与することが明らかとなった。すなわち、Dmap1ノックダウン細胞ではDNA損傷が認められる。すなわち、DNA損傷を効率良く修復できないために、DNA損傷反応が起こり、p53依存性のチェックポイントの活性化が引き起こされるものと考えられた。Dmap1はDNA損傷部位に集積すること、DNA損傷部位においてリン酸化ヒストンH2Aと会合するとともに、PCNAとも直接会合することが確認された。Dmap1ノックダウン細胞ではDNA損傷部位へのPCNAの集積が著明に阻害されており、PCNAによってリクルートされるCaf-1等のクロマチン再構成分子の集積も阻害されていることが確認された。したがって、DmaplがPCNAのDNA損傷部位への集積とともに、PCNAによってリクルートされるクロマチン再構成分子の集積にも必須であるものと考えられた。以上より、線維芽細胞の増殖維持にはDmap1の機能が必須であり、Dmap1を含む細胞老化抑制機構の機能制御が自家培養細胞移植の分子基盤として重要であることが明らかとなった。
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