研究課題/領域番号 |
19659467
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
貴志 和生 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40224919)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 毛包 / 幹細胞 / 膜表面マーカー / 細胞集塊 / 再生医学 |
研究概要 |
本研究はマウス真皮に幹細胞が存在すること示し、真皮幹細胞の指標となる膜表面マーカーを調べ、分離培養することを目的とした。 研究代表者らは、これまでの毛の幹細胞に関する研究から真皮の中にも、細胞分裂をほとんどしない、いわゆるlabel retaining cellを発見した。これは、種々の幹細胞の発見から推定される本来の意味の幹細胞と考えられる。また、side populationやskpの中にも幹細胞が含まれると予想されている。われわれは、この3者が共通の性質を持つか否かを検討した。 平成20年度は、真皮幹細胞の同定のための膜表面マーカーの解析を中心に行った。 Label retaining cellとしてskpを形成した細胞の一部にlabel retaining cellを形成している細胞が存在した。培養を開始すると、skpの分裂速度は減少し、このためBrdUの発現を認める細胞が培養初期は確認できた。skpと同じ条件で培養した真皮細胞で、細胞集塊を作らず接着している細胞の発現遺伝子を同様に比較し、発現遺伝子の膜表面マーカーを調べた。skpでコントロールの細胞に比して優位に発現が上昇している遺伝子が、真皮幹細胞で発現している遺伝子である可能性が高いので、label retaining cellとの共発現の有無を検討した。label retaining cellで、幹細胞のマーカーと共発現する細胞が認められた。一方でskpは培養初期には同様のマーカーを発現するものの、培養とともに減弱した。
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