研究課題/領域番号 |
19659521
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
小村 健 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 教授 (10334434)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2009
|
研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2009年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2008年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2007年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 含嗽 / 口腔癌 / SCCA / 口腔白板症 / 口腔癌検診 |
研究概要 |
非侵襲的に採取可能な含嗽液中の剥離・脱落細胞からRNA抽出後、RT-PCR法による口腔扁平上皮癌の検出を行い、簡便な口腔癌スクリーニング検査法を確立させることを目的に、前年度までに口腔癌の代表的な分子生物学的バイオマーカーであるSCCAによる口腔扁平上皮癌、口腔白板症、口腔扁平苔癬のSCC RT-PCR陽性率を検討した結果、口腔扁平上皮癌(178例):94.4%、口腔白板症(38例):86.8%、口腔扁平苔癬(32例):90.6%、非疾患(42例):16.6%であり、口腔癌および前癌病変・状態(疾患群:92.7%)では非疾患群に比べ有意に高率であった。しかし、非疾患群(炎症性疾患を含む)においても予想していた以上に陽性率が高く、本年度はより診断精度を高めるための検討を行った。当分野においてこれまで口腔扁平上皮癌の検出に有用であることを解明してきた分子生物学的バイオマーカーであるcytokeratin17、cytokeratin19などの癌鑑別マーカーによる検討をSCCAとともに実施したが、SCCA単独での診断精度が最も高いことが判明した。また、SCCAによる口腔白板症については、上皮異形成の程度と含嗽液中のSCCA陽性率についても検討したが、異形成程度と陽性率との間に明らかな関連性は認められず、今後の検討課題と考えられた。 以上の研究結果は、含嗽液による口腔癌スクリーニング法の端緒となるもので、口腔癌スクリーニング法開発の上で意義あるものと考えられた。
|