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意識障害患者への看護援助が脳循環動態に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 19659568
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 基礎看護学
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

濱野 めぐみ  兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (30438270)

研究期間 (年度) 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード意識障害 / 看護援助 / 脳循環動態 / NIRS
研究概要

本研究の目的は、脳血管障害受傷後に意識障害を呈し、「治療上の安静状態から安静解除の許可が医師よりなされた患者」に対する初回離床、つまり抗重力位への変換である看護介入時における脳血流量を測定し、看護援助が脳循環動態に及ぼす影響を検討することで意識障害患者への看護援助の方略を得ることである。対象者は5名(男性4名,女性1名)で、年齢は48〜74歳であった。疾患別では、脳梗塞2名、クモ膜下出血2名、脳内出血1名で、意識レベルは発症後JCS200〜300まで低下し,測定時にはJCS30〜100であった。安静臥床期間は5〜18日間であった。看護師5名は、平均経験年数7±6年であった。端座位への援助方法は、(1)ギャッジで約60秒かけて上半身を挙上してから両下肢を降ろす方法が4名で、(2)約10秒で側臥位から両下肢を降ろし腰部と肩を把持し上半身を起こす方法が1名であった。援助内容は、事前に声かけやタッチングを用いた動作説明と、ポジショニングを整え姿勢が変化したことを患者に伝え反応を引き出していた。脳血流量は5秒〜125秒で最低値を示し、測定開始時の値には12秒〜151秒で回復していた。特に安静臥床期間が10日間以上の対象において、脳血流量は二段階で低下を示し回復に時間を要する傾向があった。これまで、臨床では前後の血圧変化や症状を指標に脳循環動態を判断していたが、本研究において看護介入時の脳血流量の変化が客観的に示めされた。援助は、看護師が患者の状態に合わせて事前の声かけや身体へのタッチングなどの技術を用い意思表示が出来ない患者の状態をアセスメントし、起こす方法や速度、座位保持の方法など個々に応じたものであった。今後、さらなるデータの集積を重ね詳細な分析を行うことが課題である。

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2007-04-01   更新日: 2018-01-10  

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