研究課題/領域番号 |
19659593
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
田渕 康子 佐賀大学, 医学部, 准教授 (90382431)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2009年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 子宮内膜症 / リスクアセスメント / 自己管理 / 月経痛 / スクリーニング / アセスメントシート / 月経 / 月経の諸症状 |
研究概要 |
子宮内膜症のスクリーニングや自己管理のためのアセスメントシートの開発を目的に、自記式質問紙調査を実施した。 調査項目は、月経に伴う諸症状として、月経の疼痛症状に関する7項目、出血の状態に関する4項目、月経歴に関する3項目、リスク因子に関する4項目、健康関連QOL尺度SF-8^<TM>の8項目から構成した。さらに、子宮内膜症の既往がある場合には、疼痛症状を自覚してから診断までの年数、診断や治療内容に関する項目を設けた。調査対象は、子宮内膜症の患者団体である子宮内膜症協会会員、15歳以上の生殖年齢層女性2383名で、回収数は565名(回収率23.7%)であった。月経状態が確認できた556名(有効回答98.4%)を分析対象とした。平均年齢は34.8歳(±9.4)であった。 子宮内膜症の診断を受けた人は344名(61.8%)で、月経痛を自覚した平均年齢は22.6歳(±42.1)、臨床診断を受けた平均年齢は31.4歳(±6.3)、確定診断は33.1歳(±5.6)であった。 子宮内膜症の診断を受けていない人212名(38.1%)のうち、子宮内膜症のリスクが高いといわれる、初経年齢が11歳以下の人は73名(34.6%)、月経周期が28日未満の人は41名(19.4%)、月経持続日数が8日以上の人は13名(6.1%)、近親者に子宮内膜症患者がいる人は14名(6.6%)、不妊状態が続いている人は7名(3.3%)であった。月経に伴う諸症状では、月経痛が激しくなってきたと感じる人は37名(17.5%)、鎮痛剤が欠かせないと感じる人は33名(15.6%)、鎮痛剤が効かないことがあると感じる人は13名(6.1%)、月経終了後も痛みが持続すると感じる人は5名(2.4%)であった。自己管理として、月経の記録を必ずしている人は105名(49.5%)で、全くしていない人は50名(23.6%)であった。 子宮内膜症の診断を受けていない生殖年齢層の女性の中に、子宮内膜症発症のリスクが高い人や、月経痛を自覚している人が多く、早期のスクリーニングやリスクアセスメントの必要性が示唆された。
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