研究課題
若手研究(A)
様々なアート型金属試薬を設計し、分子変換反応への応用を試みた。マグネシウム塩をカウンターカチオンとし、イソプロピル基をリガンドとして持つ新規亜鉛アート錯体を開発し、芳香族ヨウ素化合物とのヨウ素-亜鉛交換反応において高い反応性と選択制を見出した。また、シリル基を亜鉛アート錯体に導入した化合物を設計し、このものが末端三重結合、二重結合にシリル亜鉛化反応を起こすことを明らかにした。これらの反応機構は分光学・計算化学的手法によって詳細に解析した。本研究で開発された反応は、材料科学、生命科学、有機合成など様々な分野で必要とされる有機分子を合成する際の有用な合成法の一つになると期待される。
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