研究課題
若手研究(A)
古くから知られているイネ突然変異体「夷大黒(d2)」の新規アリルを単離・解析した結果、d2変異は「New Plant Type」型の多収形質を発現させ、d2が多収遺伝子として実際の育種に利用されていた可能性を示した。一方、遺伝的背景がブラシノステロイド突然変異体の表現型に強く影響することを発見し、その原因としてブラシノステロイド受容体遺伝子OsBRI1へのmPingの挿入が同遺伝子の発現制御に影響を与えている可能性を示した。またOsBRI1の発現がオーキシン処理により一過的に上昇する現象を発見し、ARFタンパク質を介したオーキシン情報伝達によるブラシノステロイド感受性調節の分子メカニズムを明らかにした。イネから単離したブラシノステロイド不活性化酵素CYP734Asが、これまで報告されていた双子葉植物由来のそれらとは異なり、広い基質特異性を示し、さらに多段階の酸化反応を触媒しうる新機能を獲得していることを明らかにした。ブラシノステロイド非感受性突然変異体の解析から新規のブラシノステロイド情報伝達因子を単離し、同因子を介してブラシノステロイド情報伝達とジャスモン酸情報伝達がクロストークしている可能性を示した。
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Current Opinion in Plant Biology 11(2)
ページ: 209-214
科学 77
ページ: 613-618
Plant Journal in press
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