研究概要 |
ある母集団から標本抽出もしくは選択された複数の個体に対し,関心のあるイベントを経験するまでの時間を追跡し,その結果,収集されたデータから,研究対象としての科学的知見を,発見もしくは検証するための統計的推測法をとり上げる.このとき,観測された個体データが不確かな付随情報をもつ場合に,数理科学的流儀に基づいて,少なくとも3タイプの推測法が見つけられた.そして,それら3タイプが本当に科学的に妥当な方法であるかどうか,また,お互いにどのように関係し合う方法であるかを研究し,数理科学における新たな貢献や実質科学分野への応用についての有益な知見を得ることができた.
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