サルコペニア対策としての熱刺激の有用性に関する実験的アプローチ

• 研究課題/領域番号: 19700437
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: リハビリテーション科学・福祉工学
• 研究機関: 長崎大学
• 研究代表者: 中野 治郎 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (20380834)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• 研究課題ステータス: 完了 (2009年度)
• 配分額: 3,340千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 540千円); 2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
• キーワード: 理学療法学 / リハビリテーション / 廃用性筋萎縮 / 熱刺激 / 熱ショックタンパク質 / 酸化ストレス / 骨格筋

研究概要

今回、サルコペニアの予防対策として熱刺激が有用であるかどうかを明らかにする目的に、廃用性筋萎縮を起こした加齢ラット(60週齢)に下半身の温水浴を行った。その結果、熱刺激による廃用性筋萎縮の進行抑制効果が得られ、熱刺激はサルコペニアの予防対策として有用である可能性が示唆された。ただ、温水浴だけでは十分な効果を得られにくく、運動を併用することが効果的であると思われた。

研究成果

• [雑誌論文] Low-level laser irradiation promotes the recovery of atrophied gastrocnemius skeletal muscle in rat. (2009)
  • 著者名/発表者名: Nakano J, Kataoka H, Sakamoto J, et al(3)
  • 雑誌名: Exp Physiol 94 ページ: 1005-1015
  • NAID: 120006984022
• [雑誌論文] Immobilization-induced cartilage degeneration mediated through expression of hypoxia-inducible factor-1alpha, vascular endothelial growth factor, and chondromodulin-I (2009)
  • 著者名/発表者名: Sakamoto J, Origuchi T, Okita M, Nakano J, et al(8)
  • 雑誌名: Connect Tissue Res 50 ページ: 37-45
• [雑誌論文] Effects of therapeutic ultrasound on joint mobility and collagen fibril arrangement in the endomysium of immobilized rat soleus muscle (2009)
  • 著者名/発表者名: Okita M, Nakano J, Kataoka H, Sakamoto J, et al(2)
  • 雑誌名: Ultrasound Med Biol 35 ページ: 237-244
  • NAID: 120006981784
• [雑誌論文] 温熱刺激による廃用性筋萎縮の進行抑制効果について (2009)
  • 著者名/発表者名: 片岡英樹, 中野治郎, 坂本淳哉, 他5名
  • 雑誌名: 理学療法探求 11 ページ: 15-21
• [雑誌論文] Low-level laser irradiation promotes the recovery of atrophied gastrocnemius skeletal muscle in rat (2009)
  • 著者名/発表者名: Nakano J
  • 雑誌名: Experimental Physiology 94 ページ: 1005-1015
  • NAID: 120006984022
  • 査読あり
• [雑誌論文] 組織学的計測 (2009)
  • 著者名/発表者名: 中野治郎
  • 雑誌名: 理学療法 26 ページ: 1150-1158
• [雑誌論文] 不動がラットヒラメ筋におけるタイプI・IIIコラーゲンmRNAの発現量におよぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 友利幸之介, 中野治郎, 他
  • 雑誌名: 日本作業療法研究学会雑誌 12 ページ: 11-15
  • 査読あり
• [雑誌論文] 重力が筋に与える影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 片岡英樹, 坂本淳哉, 中野治郎, 他
  • 雑誌名: 理学療法 26 ページ: 626-632
• [雑誌論文] Immobilization-induced cartilage degeneration mediated through expression of hypoxia-inducible factor-lalpha, vascular endothelial growth factor, and chondromodulin-I (2009)
  • 著者名/発表者名: Sakamoto J
  • 雑誌名: Connect Tissue Res 50(1) ページ: 37-45
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of Therapeutic Ultrasound on Joint Mobility and Collagen Fibril Arrangement in the Endomysium of Immobilized Rat Soleus (2009)
  • 著者名/発表者名: Okita M
  • 雑誌名: Ultrasound Med Biol 35 ページ: 237-244
  • 査読あり
• [雑誌論文] 温熱刺激による廃用性筋萎縮の進行抑制効果について-動物実験の結果から- (2008)
  • 著者名/発表者名: 片岡英樹
  • 雑誌名: 理学療法探求 11 ページ: 15-21
• [雑誌論文] 局所温熱処置によるラット筋肉結合組織における紡錘形細胞 (2008)
  • 著者名/発表者名: 田川泰
  • 雑誌名: 保健学研究 21(1) ページ: 23-28
  • 査読あり
• [雑誌論文] 健康寿命を介護予防施策はどう延ばすか (2008)
  • 著者名/発表者名: 吉田大輔
  • 雑誌名: Geriatric Medicine 46 ページ: 69-71
• [雑誌論文] 温熱刺激による筋力増強 (2007)
  • 著者名/発表者名: 中野治郎, 沖田実, 片岡英樹, 坂本淳哉
  • 雑誌名: 理学療法 24 ページ: 954-959
• [雑誌論文] 温熱刺激による筋力増強 (2007)
  • 著者名/発表者名: 中野治郎
  • 雑誌名: 理学療法 24 ページ: 954-959
• [雑誌論文] 筋萎縮に対する熱刺激を利用した新たなトレーニング方法の提案-動物実験より- (2007)
  • 著者名/発表者名: 片岡英樹
  • 雑誌名: 理学療法学 34 ページ: 163-166
  • 査読あり
• [雑誌論文] 不動によるラット骨格筋の廃用性筋萎縮に対する持続的伸張運動と間歌的伸張運動の影響 (2007)
  • 著者名/発表者名: 荒木景子
  • 雑誌名: 理学療法学 34 ページ: 88-94
  • 査読あり
• [雑誌論文] 大腿骨頚部骨折術後の痛みに対する理学療法 (2007)
  • 著者名/発表者名: 坂本淳哉
  • 雑誌名: 理学療法探求 98 ページ: 143-148
• [学会発表] 温熱負荷と電気刺激による筋収縮運動の併用がラットヒラメ筋の廃用性筋萎縮におよぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 吉田奈央, 他
  • 学会等名: 第14回理学療法の医学的基礎
  • 発表場所: 臨床福祉専門学校
  • 年月日: 2009-05-27
• [学会発表] 進行したラットヒラメ筋の廃用性筋萎縮に対して熱刺激と荷重を負荷すると、その後の進行を抑制できるか? (2009)
  • 著者名/発表者名: 西川正悟, 片岡英樹, 坂本淳哉, 吉田奈央, 近藤康隆, 中野治郎, 他3名
  • 学会等名: 第44回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] ラット足関節不動化モデルにおける痛みの推移と皮膚、骨格筋、腰髄の変化 (2009)
  • 著者名/発表者名: 中野治郎, 他
  • 学会等名: 第31回日本疼痛学会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場
• [学会発表] ラット足関節の不動ならびに不動解除後の痛みの推移と骨格筋、皮膚、腰髄の変化 (2009)
  • 著者名/発表者名: 中野治郎, 他
  • 学会等名: 第44回日本理学療法士学術大会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム
• [学会発表] 進行したラットヒラメ筋の廃用性筋萎縮に対して熱刺激と荷重を負荷すると、その後の進行を抑制できるか? (2009)
  • 著者名/発表者名: 西川正悟,中野治郎, 他
  • 学会等名: 第45回日本理学療法士学術大会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム
• [学会発表] 不動に伴うラット軟骨基質の変化、ならびに持続的他動運動の影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 坂本淳哉, 他
  • 学会等名: 第44回日本理学療法士学術大会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム
• [学会発表] 温熱療法と伸張運動の併用が不動終了後の関節可動域の回復状況とラットヒラメ筋の筋内膜コラーゲン線維綱におよぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 近藤康隆, 他
  • 学会等名: 第44回日本理学療法士学術大会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム
• [学会発表] 不動後のラットヒラメ筋におけるタイチンの発現量の変化 (2009)
  • 著者名/発表者名: 片岡英樹, 他
  • 学会等名: 第44回日本理学療法士学術大会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム
• [学会発表] ラット足関節の不動ならびに不動解除後の痛みの推移 (2008)
  • 著者名/発表者名: 中野治郎
  • 学会等名: 痛みを基礎から臨床まで考える会12回学術集会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2008-10-19
• [学会発表] 進行したラットヒラメ筋の廃用性筋萎縮に対する荷重と熱刺激の影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 西川正悟, 中野治郎, 他7名
  • 学会等名: 理学療法の医学的基礎研究会第13回学術集会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2008-05-17
• [学会発表] 熱刺激によるラットヒラメ筋の廃用性筋萎縮の進行抑制効果ミトコンドリアの酵素活性とHeat Shock Protein 60の発現状況から (2008)
  • 著者名/発表者名: 片岡英樹, 西川正悟, 中野治郎, 他6名
  • 学会等名: 第43回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] 不動に伴うラットヒラメ筋の筋線維萎縮の発生メカニズムと間歇的伸張運動の効果に関する検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 坂井孝行
  • 学会等名: 第43回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] 不動に伴うラット関節軟骨の形態学的変化、ならびに持続的他動運動の影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 坂本淳哉
  • 学会等名: 第43回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] 微少重力環境や不動に伴うラットヒラメ筋のヒアルロン酸の変化が関節可動域制限におよぼす影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 横山真吾
  • 学会等名: 第43回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] 筋性拘縮に対する持続的伸張運動の効果検証関節可動域と不溶性コラーゲン含有量の変化から (2008)
  • 著者名/発表者名: 近藤康隆
  • 学会等名: 第43回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] Low-level laser irradiation promotes the recovery from disuse muscle atrophy in rats (2007)
  • 著者名/発表者名: Nakano J, et al (5)
  • 学会等名: 15th International Congress of the World Confederation for Physical Therapy
  • 発表場所: Vancouver Canada
• [学会発表] 廃用性筋萎縮に対する低出力レーザーの筋線維肥大効果-そのメカニズムについて生化学的解析から- (2007)
  • 著者名/発表者名: 中野治郎, 他4名
  • 学会等名: 第42回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 新潟
• [学会発表] The Effect of ultrasound irradiation on the inhibition of disuse muscle atrophy in the rat (2007)
  • 著者名/発表者名: Keiko Araki
  • 学会等名: 15th International Congress of the World Confederation for Physical Therapy
  • 発表場所: Vancouver Canada
• [学会発表] 熱刺激によるラット骨格筋の廃用性筋萎縮の進行抑制効果について一速筋と遅筋に対する影響一対する加齢の影響 (2007)
  • 著者名/発表者名: 片岡英樹
  • 学会等名: 第42回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 新潟
• [学会発表] 不動化したラットヒラメ筋の毛細血管、ミトコンドリアに対する熱刺激の影響 (2007)
  • 著者名/発表者名: 西川正悟
  • 学会等名: 第42回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 新潟
• [学会発表] 関節固定による商用性筋萎縮に対する持続的他動運動の影響-炎症性サイトカインに着目して- (2007)
  • 著者名/発表者名: 坂井孝行
  • 学会等名: 第42回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 新潟
• [図書] 物理療法の適応の多い病態の理解-炎症, 物理療法第2版(千住秀明(監), 沖田実(編))) (2009)
  • 著者名/発表者名: 中野治郎
  • 総ページ数: 17
  • 出版者: 神陵文庫
• [図書] 振動刺激療法.In:物理療法 第2版(千住秀明(監),沖田実(編)) (2009)
  • 著者名/発表者名: 中野治郎
  • 総ページ数: 17
  • 出版者: 神陵文庫
• [図書] 関節可動域制限病態の理解と治療の考え方(沖田実編) (2008)
  • 著者名/発表者名: 中野治郎
  • 総ページ数: 44
  • 出版者: 三輪書店
• [図書] 関節可動域制限 病態の理解と治療の考え方(沖田 実編) (2008)
  • 著者名/発表者名: 中野治郎
  • 出版者: 三輪書店
• [備考]
  • URL: http://www.am.nagasaki-u.ac.jp/pt/basic_pt/index.html