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動的運動時の心循環応答に対する副腎髄質の役割

研究課題

研究課題/領域番号 19700522
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 スポーツ科学
研究機関広島大学

研究代表者

土持 裕胤  広島大, 助教 (60379948)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,480千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 180千円)
2008年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード動的運動 / 交感神経活動 / 副腎髄質 / アドレナリン
研究概要

運動時の心循環応答は神経性調節と液性調節による。この神経性調節はセントラルコマンドと呼ばれるフィードフォワード制御の影響を受けることが報告されている。一方,セントラルコマンドによる液性調節の制御機構は不明であった。そこで本研究は,液性循環調節に重要な副腎髄質機能がセントラルコマンドによってどのように調節されているのかを明らかにすることを目的とした。
麻酔下ラットを用い,セントラルコマンドの発生部位の一つとされる視床下核歩行誘発野(SLR)を電気刺激することによりセントラルコマンドを誘発し,その時の節前および節後副腎交感神活動(AdSNA),筋血流量,血圧,および心拍数を計測した。また,副腎静脈血流量および副腎カテコールアミン放出量を従来よりも短い時間間隔で計測した。
SLR刺激は刺激強度依存性に節前および節後AdSNA,筋血流量,血圧,心拍数,および副腎カテコールアミン放出量を増加させた。節前および節後AdSNAは30SLR秒間のSLR刺激時に急激に増加した後,刺激終了とともに元のレベルへ戻った。副腎カテコールアミン放出量はSLR刺激30秒中に最大となり,刺激終了後には速やかに元のレベルへと戻った。
以上の結果から,副腎髄質からのカテコールアミン放出は副腎交感神経活動と密接に関係していることがわかった。また,副腎髄質からのカテコールアミン放出は従来考えられてきたよりも答が早いことがわかった。運動開始時にはセントラルコマンドが副腎からのカテコールアミン放出を増加させて,運動時の心循環機能を調節していると考えられる。
今年度に計画していた実験は終了し,現在,論文を作成中である。

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Stimulation of subthalamic locomotor region evokes rapid increases inadrenal preganglionic sympathetic nerve activity catecholamineoutput in anesthetized rats.2008

    • 著者名/発表者名
      土持 裕胤
    • 学会等名
      第85回日本生理学会大会
    • 発表場所
      京王プラザホテル東京(東京都新宿区)
    • 年月日
      2008-03-27
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Stimulation of subthalamic locomotor region increases adrenalsympathetic nerve activity and catecholamine output adrenalmedulla in anesthetized rats.2007

    • 著者名/発表者名
      土持 裕胤
    • 学会等名
      国際自律神経学会サテライトシンポジウム
    • 発表場所
      グランヴィアホテル和歌山(和歌山市)
    • 年月日
      2007-10-03
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Effect of gadolinium, a stretch-activated ion channel blocker. 0n the cardiovascular responses during dynamic exercise in cats.2007

    • 著者名/発表者名
      土持 裕胤
    • 学会等名
      Experimental Biology 2007
    • 発表場所
      ワシントンコンベンションセンター,(アメリカ合衆国)
    • 年月日
      2007-04-29
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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