研究概要 |
チオヒダントインは,ダイコンやキャベツなどのアブラナ科野菜に特有の辛味成分であるイソチオシアナートとアミノ酸の反応により生成する。チオヒダントインは,イソチオシアナートを添加した加工食品中にも生成し,抗変異原性を示すことから有用な食用成分であるといえる。本研究は,チオヒダントインの抗変異原性と化学構造との関連を明らかにするとともに,チオヒダントインが血中トリグリセライドの上昇抑制作用,抗酸化活性を有することを明らかにした。これらの知見は,今後チオヒダントインの様々な食品機能性を解明していくうえで重要な基礎となるものである。
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