研究概要 |
本研究は,申請者がこれまでに開発してきた「授業設計訓練システム」に「授業シミュレーション」と「教授活動ゲーム」の機能を統合し,教員養成系大学学部において,実習活動に向けての大学講義での授業設計訓練指導や,実習先の指導者との授業研究のために,どこからでもインターネットを通して利用可能な「誤り・つまずき分析支援システム」を開発し,実践を通してその有用性を検証することを目指した。本研究では,授業設計訓練システムによって作成された指導案に基づいて,自動的に授業場面アニメーションを生成できる機能を実現した。実際に,教員向けの研修で,ビデオ映像とアニメーションを組み合わせた授業研究を行う機会を使い,開発したシステムの評価を行った。そこでは,文字だけの指導案に比べて具体的に授業の様子をイメージしやすく誤り,つまづきの分析にもつながった,といった報告があり,本研究の目指す機能の有用性,妥当性が示唆された。
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