本研究は、ヘーゲルにおける「生命(Leben)」論の研究から開始され、第二に、それをJ.W.v.Goethe、I.Kant、J.C.F. Hoelderlinら、ドイツ観念論者たちの「自然(Natur)」概念との相関関係から明らかにすることを目指す。第三に、いわゆる「ドイツ観念論哲学」の枠には収まらない、同時代の自然哲学者・生物学者たちとの思想的相互関係をも視野にいれ、L.Oken, J.F.Blumenbach、そして自然哲学者としてのF.W.J. v.Schellingの見解も研究対象としたものである。
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