研究課題
若手研究(B)
神秘主義的思考に批判的に対峙することは、現代において依然、重要な課題である。18世紀啓蒙期に展開されたカントの批判哲学を、その先駆的な営みとして読むことができる。通常「神秘主義」と邦訳されるドイツ語の語形にはヴァリエーションがあり、それをカントは批判哲学の根本洞察に通底する仕方で周到に使い分けている。その消息と、それに纏わる幾つかの問題を、カントの「人間学講義」筆記録や同時代ヨーロッパの状況をも参照しながら考察した。
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Kant und die Philosophie in weltbuergerlicher Absicht. Akten des XI. Internationalen Kant- Kongresses(hrsg. v. Claudio La Rocca et al., in. Ersch)