研究課題/領域番号 |
19720023
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
美学・美術史
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
高安 啓介 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (70346659)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
1,470千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 270千円)
2010年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2009年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2008年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
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キーワード | アドルノ / 前衛 / 現代音楽 / 美学 / 音楽史 / ダルムシュタット / 音楽学 |
研究概要 |
アドルノが1961年にダルムシュタットでの講演でうちだした不定形音楽の理念は、芸術音楽としての前衛音楽の在りかたを示唆するものとして、今日の作曲にも大いに示唆をあたえるところがある。一方において、アドルノのいう不定形音楽は、芸術音楽にとどまる。すなわち、構成と表現という二面において努力するとともに、作品として豊かな形式と内容をもつことを目指す。他方において、不定形音楽は、前衛音楽の精神をあらわすものである。すなわち、自由な構成によって、自由な表現をなしとげるとともに、自由な形式のうちに、真理内容とよばれるものを含んでいる。このことは、次のように根拠づけられる。作曲家は、素材にたいして決まった形式をあたえないならば、素材の働きかけに応じながら素材をあつかうだろう。こうして、素材のなかから形式が引き出される。このかぎり、引き出された形式は、作曲家の意図を超えたものであって、何らかの真理がそこに含まれることが期待される。
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