研究課題/領域番号 |
19720075
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
各国文学・文学論
|
研究機関 | 日本大学 (2008) 東京大学 (2007) |
研究代表者 |
安原 伸一朗 日本大学, 商学部, 講師 (80447325)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
|
配分額 *注記 |
2,790千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 390千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 文学論 / 収容所 / フランス文学 / 証言作品 / 文学一般 / 強制絶滅収容所 / 仏文学 |
研究概要 |
本研究ではまず、ナチスやソ連の収容所体験者たちの文学作品を題材にして、極限体験が文学によって書かれることの必然性について、ピエール・パシェやモーリス・ブランショの文学論の分析を通じて、文学は、個々人の視点を維持しながら死者に向けて発せられる生き残りの言葉として要請されているのだと考察された。次いで、過去の歴史の責任を当事者の子孫たちが検討する際にもまた、内面的な自己検閲を潜り抜け、語り手を自由に変化させて現実を多面的に考察しうる文学が本質的な形で用いられることが明らかになった。
|