研究課題/領域番号 |
19720082
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
各国文学・文学論
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
盛 香織 芝浦工業大学, システム工学部, 准教授 (30348908)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,990千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 690千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ハパ / 混血 / 国際結婚 / マイノリティ / 表象 / 日米関係 / ジェンダー / 人種関係 |
研究概要 |
様々な人種によって国民が構成されているアメリカにおいて、2005年には430万人の人々が異人種間結婚をしている。異人種間結婚の結果生まれる子どもが、混血児である。アメリカにおいては、混血研究は従来黒人と白人間の混血が対象にされることが多かった。こうした研究はそれ以外の人種間の混血を不可視にしていると指摘されており、本研究では、旧来の混血研究で不可視にされていたアジア系混血ハパを扱うことで、アメリカにおける混血の多様性を示すことを目的とした。 アングロサクソン系白人を人種序列の頂上とするアメリカの人種関係において、この人種関係を揺るがす異人種間結婚は1967年まで法で禁止されてきた。実際にはこの禁止を破って、異人種と結婚するアジア人移民や、アジア系アメリカ人はおり、ハパは少なくとも19世紀末からアメリカに存在していると考えられているが、法律が異人種間結婚を禁止していたため、異人種の両親から生まれたハパの存在も、社会的に否定的に考えられていた。 公権民運動に緒を発するアメリカのマイノリティ運動は、ハパを含む混血の人々にも広がり、混血運動として展開された。1980年代に始まった混血運動の主な活動内容は国勢調査の人種カテゴリーを変えるよう政府に働きかけることだった。この運動を受けて、2000年から政府は国勢調査において混血の人々が、自らの人種ルーツをいくつもマークできるようにした。国家に混血の存在を認めさせた混血運動は、パパたちが自らの多人種のルーツを肯定的に自認することを可能にし、人種関係が旧来の白黒黄等の硬直した人種カテゴリーに収まりきらないことを示した。政府の人種認識を変えただけでなく、ハパたちはまた、学問、文学やエンターテイメントといった多彩な世界でも、旧来のアメリカの人種関係に挑戦する様々な活動を活発に行っている。本研究は、こうしたハパたちの多々な活動を紹介するとともに、ハパがアメリカの人種関係にもたらしうる問題並びに可能性についての理論化を試み、国際学会等で成果を発表した。
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