研究課題/領域番号 |
19720169
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 立命館大学 (2010) 奈良女子大学 (2007-2009) |
研究代表者 |
竹内 亮 立命館大学, 文学部, 講師 (10403320)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,190千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 690千円)
2010年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2009年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2008年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 日本史 / 古代 / 木簡 / 官営工房 / 労役 / 庸米 / 雇役制 |
研究概要 |
本研究の目的は、長登銅山跡出土木簡の正確な釈文を作成すること、および古代官営工房の運営システムを具体的に明らかにすることである。最終年度の本年度も、前年度に引き続き、木簡所蔵機関である美祢市長登銅山文化交流館における木簡の実物観察および釈文の検討を行った。今年度は特に文書・帳簿木簡に絞って釈文の再検討を行い、木簡の記載内容に関する新たな知見を得ることができた。 また、下関市考古博物館への出張を実施し、2010年に新たに出土した長門鋳銭所跡出土木簡の実物調査を行った。この木簡群は下関市教育委員会による発掘調査によって出土したものであるが、現段階では釈文の公表は1点のみにとどまっており、大多数の木簡は未整理・未釈読の状態である。今回の調査では、下関市教育委員会による今後の木簡整理方針を踏まえて、当方としてどのような研究協力が可能であるかを探るための予備調査として行ったものであるが、今回の出張により、木簡の整理・保存・釈読について今後とも同教育委員会への協力を行っていくことを相互に同意し、一部の木簡については当方の釈読案を同教育委員会の調査担当者に対して提供した。 その他、研究課題に関連する研究として、文字瓦の調査を行った。今年度は備中国賀陽郡(7世紀には吉備中国加夜評と称した)の栢寺廃寺(岡山県総社市南溝手、遺跡名は大文字遺跡)で出土した7世紀代の文字瓦を調査対象とし、釈文の検討を行った。その結果、既往の調査報告に加えていくつかの新事実を確認することができ、寺院造営における労働力の編成について新たな見通しを得ることができた。
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