研究課題/領域番号 |
19720224
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
神田 孝治 和歌山大学, 観光学部, 准教授 (90382019)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,590千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 390千円)
2009年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2008年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 風景 / 国立公園 / ナショナリズム / 観光 / 自然保護 |
研究概要 |
日本における国立公園の風景は、戦前期についてはナショナリズムとの関係性から山岳的風景地が選定されてきたことが指摘されてきた。しかしながら、瀬戸内海国立公園や吉野熊野国立公園の事例から、海国日本を代表する風景として海岸の風景地も国立公園に選定されていたことが認められた。また山岳ではあっても、台湾の大屯国立公園のように、国家を代表する風景地としての価値ではなく、日本人としての心身維持のための休養地として選定された場所があったことも認められた。これらから、戦前期における国立公園の選定において、ナショナリズムと風景の関係は画一的ではなかったことが判明した。また、こうした国立公園の選定にあたっては、特に戦前期においては、自然保護がしばしば軽視される一方で、現地の観光地化と密接に結びついていたことも確認された。
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