研究概要 |
研究計画に従い,上記の研究課題について次の3つの研究を行った. (1)任天堂のファミリーコンピュータ用ソフトに関する全数調査を通じて得られた「特定の家庭用テレビゲーム機(プラットフォーム)向けに開発されたソフトは,他のプラットフォームに向けて同時に発売されていない」という発見事実に着目し,なぜそのような製品開発の実態が一般的であるのかについて理論的な分析を行った. (2)次世代の業界標準機をめぐる競争が激化した時期に発売された家庭用テレビゲーム機用ソフトに関する全数調査を行い,メーカー各社がゲームソフトを発売する際,当該ソフトの供給先として代替的な複数のプラットフォームのなかからある特定のプラットフォームを選択する意思決定行動について実証的な分析を行った. (3)知的財産権侵害に関する問題に直面するゲームソフトメーカーが追求する競争と協調の戦略について理論的な分析を行った.
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