研究概要 |
本研究は経営環境の国際化に伴う会計基準の国際化(収敷化)に焦点を当て、収敷された会計基準の財務情報における投資者に対する有用性を分析・検討し、会計基準の国際化の是非を論じようと試みた。今回の研究期間を通じて最も重要な研究成果として、2点にまとめることができる。第1に、会計基準の収斂化を証券市場の発展・グローバル化の動きと連動しつつ把握できる(胡丹(2008a))。第2に、日本や中国、ドイツなどの各国の会計基準にはそれぞれその経済的合理性が存在することから、会計基準の収敏化は慎重に行うべきと提言できる(胡丹(2007,2008b,2009a,2009b))。
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