担任教員を調査対象者にして得られた「不登校」児童生徒のデータをもとに、「不登校」児家族の現状、「不登校」タイプと家庭背景との関連を明らかにした。加えて、学校と地域関係機関との効果的な連携の在り方について検討した。その結果、家庭背景に応じた「不登校」支援が必要であり、「不登校」児童生徒への支援のみならず、対応の中心となっているとりわけ母親への支援が重要であることが示唆された。また、効果的な連携を進めていくには、コーディネーターの存在と学校教職員、地域関係機関の専門職者双方の時間的ゆとり、学校教職員が地域関係機関を気軽に訪問できる体制づくりの必要性が示唆された。
|