研究課題
若手研究(B)
大学は、現在、グローバル化する知識経済の中で、多様化する地理的空間のダイナミズムの中に置かれている。大学は、知識の生産、労働力の訓練、ベンチャー・ビジネスの起業などを通じて、「ハイテク」地域の発達にとって重要な役割を担う。このような観点から、知識経済における主要なアクターとして、高等教育機関、特に大学が、研究活動、科学技術とイノベーション、高度技能者の教育と訓練などの多様な活動を通じて果たす都市や地域への経済的・社会的・文化的貢献についての関心が高まっている。一方で、大学はこれまでにない競争の時代におかれている。国内外の資金をめぐる競争、国際化した高等教育市場におけるランキングの普及とブランディング戦略、国際的な学生の流動性の高まり、より優秀な学生や教員、研究者を獲得するための競争と枚挙にいとまがない。本研究「高度人材養成と国際的産学官連携システムの構築」は、大学を取り巷く広義の科学技術政策とイノベーション政策の概観を行った。これらの政策の多くは国のレベルで形成されるが、大学の活動は、国際レベル、国家レベル、地域レベルと多層に渡る。特に地域レベルにおけるイノベーション促進のための人材養成という観点から、大学の活動についてケース・スタディを行った。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)
Prometheus Special Issue Vol.26
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Turpin, P. and K. Krishna(eds.)Science & Technology Policies and the Diffusion of Knowledge in the Asia and Pacific Economies, Edward Elgar.
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