研究概要 |
本研究は,社会科教師のつまずきに応じた授業改善のストラテジーを解明することを目的としている。指導のつまずきには,教育目標の喪失・あいまい化,教育内容の核心の分散,子どもの日常知や生活経験に根ざさない教材の設定,教育内容の探求と子どもの能動的な活動をともなわない教授学習活動の選択,そして,連続的な探究活動を支援しない授業過程,いずれかの問題が考えられる。本研究では,これらの課題の解決に役立つ(紙・映像媒体の0学習材を開発するとともに,これらの学習材が満たすべき条件を仮説的に定式化した。実験授業とアンケート調査から得られたデータにもとづいて,開発した学習材は教師の授業改善と子どもの社会認識の深化に効果のあることが検証された。
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