研究課題
若手研究(B)
フェルミ多体系である原子核においても、α粒子クラスターを形成することによって、ボーズ・アインシュタイン凝縮状態に類似した状態が存在するかどうかを実験的に証明するために、東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンターにおいて高分解能ビームラインの整備から同時計測による崩壊粒子測定装置の開発、さらにVMEを用いたデータ収集系の構築を行った。本実験においては4α粒子クラスター原子核である^<16>O原子核の励起エネルギー15.097MeVの0^+状態からの崩壊α粒子測定を行ったが、^<12>Cのα凝縮状態への崩壊分岐比は小さいことがわかった。今後、理論計算との比較が必要となる。しかしながら、本研究で開発した高分解能ビームラインおよび崩壊粒子測定装置を用いることで広範囲の励起エネルギー領域に渡ってα凝縮状態の探索が可能になった。
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