研究概要 |
本研究はヒトの歩行パターンの定量的な評価の指針を明らかにするために,生体特有の二関節筋を含めた三対6筋,すなわち,下肢大腿部における股関節の拮抗一関節筋ペア,膝関節の拮抗一関節筋ペア,股関節と膝関節に同時に関与する二関節筋ペアの筋配列に着目し,この三対6筋による筋の協調制御パターンと歩行時の足関節の軌道の関係をロボット工学的な理論解析と動作筋電図学的解析により明らかにした.この結果,三対6筋を有するリンク機構というハードウェアと筋の協調制御パターンというソフトウェアは歩行にも大きく関与していることがわかった.
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